どっち派? 退職時は利用者様に伝える?|伝えない方が良い理由を解説

利用者様に退職を伝えない方が良い理由

介護職員の皆さんは、退職が決まっていて利用者様に辞めることを”伝えるべき”か迷いませんか?
24年間の介護経験と数多くの退職後の利用者様の様子を、たくさん見てきました。

24年間の介護経験上、”退職が決まっていて利用者様に辞めることを伝えない」”が、圧倒的に利用者様の負担が少ないと断言できます。

この記事では、”退職が決まっていて利用者様に辞めることを「伝えない」”方が良い理由を解説します。

記事を読み終わったときは、”退職が決まっていて利用者様に辞めることを「伝えない」”方が良いことを理解できます。そして退職するときは、あなたは利用者様に辞めることを「伝えない」方を選択します。

目次

介護職員の悩み 利用者様に退職を伝えた場合に及ぼす影響とは

利用者様に退職を伝えた場合に及ぼす影響

利用者様が悲しむ

慣れた職員が辞めてしまうと、利用者様は悲しみます。
辞める職員が利用者様に伝えると、言葉では「寂しくなるなぁ」「今までありがとう」「これからも頑張ってね」と言われます。

しかし利用者様の心情は、悲しみでいっぱいなのです。

利用者様の心情はが悲しみでいっぱいな理由

・慣れた職員が辞めてしまうことは、不安な気持ちになるため。
・これからどの職員を頼るべきか、考えるため。
・「あの子だけが優しかった」と思うため。
・「職員は優しく手伝ってくれるのか?」と不安になるため。
・「夜勤帯はバタバタ職員は忙しいので、パジャマに着替えるときは手伝ってくれるのか?」と不安になるため。

上記のように職員に気を使う利用者様は、信頼関係が強く優しい職員が辞めることに不安要素しかありません

「退職した職員の姿がない」ことを実感された利用者様の心情は、不安で仕方がない。24年間の介護経験で、実感したことだよ。

ショックを受けご自身でできていたことができなくなる

一時的なこと。辞めた職員のことを忘れるまでに、ショックを受けご自身でできていたことができなくなるタイプの利用者様もおられます。

たとえば

起床のときご自身で更衣されトイレに行かれてました
しかし辞めた職員のことを忘れるまでに、ショックを受けご自身で更衣されトイレに行かれてたことができなくなります
入浴の着脱でご自身で服を脱ぐことができてました
しかし辞めた職員のことを忘れるまでに、ショックを受けご自身で服を脱ぐことができなくなります
トイレのときご自身でゆっくりながらも排泄行為ができてました
しかし辞めた職員のことを忘れるまでに、ショックを受けご自身で排泄行為ができなくなります

上記も経験談のことだけど、一時的なことだったよ。
個々の利用者様の性格により、期間は違ったよ。

シクシク泣いていると職員から叱られる

辞めた職員のことを忘れるまでに、居室で隠すようにシクシク泣かれている利用者様もいます。
気を使い隠しているつもりですが、職員たちには「泣いてること」・「泣いている理由」を知っています。
シクシク泣いているところを職員に見つけられると、叱る職員も。

職員たちは、各利用者様の性格を把握しています。だから職員たちは辞めた職員がいなくなると、おおよその落ち込む利用者様の予測ができているのです

シクシク泣いていると叱る職員の理由

・「いつまで泣いてるの?」と叱られるため。
・ほかの利用者様に「お互いに頑張ろうね」と声をかけてもらっているため。
・職員がイライラしているため。
・人手不足になったため。
・職員たちが業務中心に動いているため。

上記は体験談。退職した職員に対し、「何も思わないタイプ」と「引きずってしまうタイプ」の利用者様に分かれるよ。
職員たちは人手不足になってしまったため、イライラしている雰囲気だったよ。

帰宅願望が出る

利用者様が精神的ダメージを受けると、不穏状態になりやすくなってしまいます。
不穏状態のなかで、職員たちが困るのは帰宅願望」。
帰宅願望は、夕方から就寝前までがピークです。

信頼していた職員が辞めてから、普段は帰宅願望がない利用者様が帰宅願望を訴えてくる場合もあります。
帰宅願望は介護事故につながりやすく危険な行為です。

帰宅願望が危険な行為の理由

・転倒リスクが高いため。
・居室で荷物をまとめられるとき、転倒される可能性があるため。
・荷物をまとめ、ロックされているエレベーターの前で数時間も過ごされているため。
・くつを踏んでまま、エレベーターの前で過ごされているため。
・「家族に迎えを呼んで!」と立腹されながら、職員たちに訴えるため。

経験上、帰宅願望になられる利用者様は「気が強い」性格が共通点。
職員は、帰宅願望になられる利用者様に対し対応が難しいよね。

職員が減ってしまうために覚悟が必要

退職した職員のため及ぼす影響は、利用者様だけではなく職員たちにもです。
慢性化した人手不足で、退職した職員の穴埋めはとても辛いです。

慢性化した人手不足で退職した職員の穴埋めが辛い理由

・退職した職員の替わりの職員が、補充されない覚悟が必要なため。
・人手不足のうえ今まで以上に業務が辛くなるが、同じ業務をこなさなければいけない覚悟が必要なため。
・職員たちがお互いに助け合ってきたため、寂しくなる気持ちのため。
・利用者様のメンタルケアの必要性が予想できるため。
・モチベーションが下がってしまうため。

利用者様も辛いけど、職員たちもホント辛いよ!
「同僚がいなくなった寂しさ」や「忙しくなる業務で、どこまで利用者様のメンタルケアができるのか」という不安が職員たちに共通していたよ。最終は、モチベーションが下がってしまうよ。
人員がマイナス1になっても業務は回せるんだよね。不思議と・・・慣れるまでが体力的に辛かったよ。

介護職員の悩み 利用者様に退職を伝えない方が良い理由とは

利用者様に退職を伝えない方が良い理由

利用者様に精神的ダメージを与える

慣れた職員・信頼関係が成り立っていた職員の退職は、利用者様に精神的ダメージを与えてしまいます。
特に24時間体制の施設では。

24時間体制の施設では、利用者様にとって職員は家族様の代わりの役目です。
利用者様にとって、職員が思っている以上に精神的ダメージが大きいものなのです。

そのため退職が決まっている職員は、退職前に利用者様に退職を伝えない方が良いのです。

退職が決まっている職員は、黙秘してそっと消えましょう。辞めた後に、自然に利用者様は気づきます。「前もって退職を知っていること」と「自然に知ること」では、精神的ダメージは緩和されます

経験談1
退職が決まっている職員(A職員)が利用者様に伝えた場合
A職員がB利用者様に、「私は今月末で辞めるから、Bさんも元気でいてね!」と言いました。B利用者様は、ほかの利用者に伝えました。利用者同士のうわさ話は、広がりが早いです。それからもA職員はすれ違う利用者様に、辞める旨を伝えていました。しばらくの間フロアは暗い雰囲気で、不安げな顔をされている利用者様が多いです。
A職員のように辞める前に利用者様たちに伝えられると、このような状態になることは予測できるのです。
しかし職員たちはA職員が利用者様との別れの挨拶をしたいのが分るため、「伝えるのを止めて」となかなか言いにくかったです。

経験談2
退職が決まっている職員(C職員)が利用者様に伝えなかった場合
C職員は辞めることを黙っていようと決めてました。辞めるまでいつも通りの仕事をしているため、利用者様たちには何も変化が見られませんでした。
いつの間にかC職員が辞めたことに気づく利用者様たち。「あの子は辞めてしまったのだね」とショックを受けましたが、職員たちが利用者様たちのフォローができました。

精神的ダメージから一時的にADLが下がる

精神的ダメージを受けてしまった利用者様の中には、一時的にですがADLが下がる場合があります。
期間は、個々の利用者様の性格に異なります。

たとえば

・ご自身でトイレ動作ができていたのに、できなくなる。
・入浴のとき一部介助で湯船に入れていたのに、足が上がらない。
・食事はご自身で食べれていたのに、スプーンが持てなくなる。

上記のようになると「できていたのにできなくなった。」と悲しげに職員に訴えてきます

この経験には驚いたよ。利用者様の精神的ダメージの影響は、メンタル以外にも出てくることを学んだ瞬間だったよ。

利用者様が不安なことばかり訴える

常に不安の訴えがある利用者様と、生活を楽しめているため不安を訴えない利用者様がいます。

退職した職員がいなくなると、今まで不安を訴えない利用者様が不安を訴えてきます

不安の訴え

・ここで(施設)過ごしていていいの? 帰る家がないから・・・
・ご飯の時間になったら、呼んでね。
・トイレに行きたくなってらどうするの?

上記のような生活面の過ごし方に不安感が強くて、何回も同じことを聞いてきました。
「急にどうしたの? そんなに不安なの? 大丈夫だからね」とその都度しっかり対応すると安心されますが、3日ほど元気がありませんでした。お風呂が好きな利用者様でしたが、その期間は入浴を拒否されました。

短い期間で良かったけど、あの利用者様が!?って感じで。当時の
職員たちと話し合って、見守り強化になったことを覚えているよ。

働いている職員が利用者様のフォローが必要

退職した職員のことで利用者様は、いろいろなパターンで”不安感”を表してきます。

働いている職員が、利用者様のフォローをしなければなりません。人手不足問題や業務が忙しくても利用者様には関係はありません
利用者様にとって、”今この瞬間“の不安が辛いのです。

できる限り職員たちは、利用者様のメンタルケアをします。しかし就業時間内に、メンタルケアができない利用者様も出てきます。日勤者はその日の出来事を、夜勤者に申し送りをします。不安を払拭できない利用者様は、夜間は眠れないことが多かったです。

職員たちにも、心の余裕に限界があります。
就業時間内に業務を終らすこと不安を抱いている利用者様にメンタルケアをすることの両者を抱えると、精神的にとても疲れてしまうのです。

退職する職員が利用者様に伝えるメリットとデメリット

退職する職員が利用者様に辞めることを伝える、メリットとデメリットがあります。

利用者様に辞めることを伝えるメリット

・利用者様から感謝の気持ちが頂ける。
・利用者様から「元気でいてね」と言ってもらえる。
・利用者様から「頑張ってね」と言ってもらえる。
・利用者様と今までの思い出話ができる。
・新しい職場への気持ちに切り替えられる。

利用者様に辞めることを伝えるデメリット

・気になる利用者様のことを想うと心配になる。
・辞めたときの利用者様の不安が解る。
・今まで過ごしてきた利用者様の顔が浮かぶ。
・利用者様から感謝の気持ちがもらえない。
・心残りのまま新しい職場で働く。

辞める職員は、利用者様に伝えることで”新しい職場”への切り替えになるのかもしれないですね。

利用者様に退職を伝えない方が良い理由 まとめ

利用者様に退職を伝えない方が良い理由

利用者様に退職することを「伝える」「伝えない」は、個々の職員の自由です。
利用者様とのたくさんの思い出があったり、利用者様を応援していることを伝えたりしたい気持ちは分ります。
退職する職員たちは、そのような気持ちになってしまうのも仕方がないこと。

しかしあなたが辞めてしまったあとのことを、考えて欲しいです。

あなたが辞めてしまったあとの利用者様と職員たち

・寂しくなった利用者様の気持ち。
・精神的ダメージに苦しむ利用者様。
・精神的ダメージから一時的にADLが下がってしまう利用者様。
・不安なことばかり訴える利用者様。
・メンタルケアをする職員たち。
・今まで以上に人手不足のため、忙しくなる業務。

上記のようなことが、必ず起こります。

下記の言葉は、介護経験で活かせられた言葉です。

同僚の言葉
「辞める人間は、あとのことを何も考える必要ないよ! 人手不足は会社の責任だから、考える必要はない。次の職場でも頑張ってね!」
この言葉は、もっともなこと。それ以来は同僚が辞めるときは、同じ言葉を伝えてきました。

初めて働いた職場
利用者様に辞めることを言うのは、禁止されていました。

退職をされたあとは、利用者様のメンタルのダメージと職員たちの辛さを考えてくださいね。

新しい職場は、新たなステップです! あなたは、頑張るでしょう!
これからも有益な情報な情報を発信していきますね。微力ながら、応援しています!

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